エアプランツ(チランジア)選び方・育て方・飾り方
『エアプランツ』(チランジア)
今では、百均や雑貨屋さんでもよく見かける、空気中の水分を吸収し土を必要としない不思議でお手軽な植物、土が不要と言うお手軽さや、コンパクトなので置き場所に困らないと言う観点からも、人気ですが、『どう育てればいいか分からない!』『どう飾ればいいか分からない!』と言う方も多いのではないでしょうか?
私もエアプランツを育て出した時は、水やりの量や飾り方で良く悩んだり、迷ったりしました。
中には、水をあげ過ぎて枯らせてしまった物も有ります。
お手軽とは言う物の、『空気中の水分を吸収するので、何もせず放っておいても成長する』訳ではありません。
乾燥にも強く、手間も掛からないイメージがありますが、あくまで他の植物と比べた場合であって、ほんの少し手を加える事でもっと、活き活きと元気に育てる事が出来、インテリアグリーンとしても綺麗に飾る事が出来ます。
今回は『以前育ててみたが上手く行かず、枯らしてしまった!』『興味はあるが、どう管理すれば良いか分からない!』と言った初心者の方でも、簡単に出来る選び方・育て方・飾り方を紹介したいと思います。
目次
特徴
ブロメリア科で北アメリカ南部から南米が原産です。
チランジアは600種類以上あるとされ、その独特なフォルムや紫やピンクの幻想的な花を咲かせる事もあり非常に人気が有ります。
花は、春から秋にかけての成長期に咲かせる事が多いですが、室内であれば冬場に咲く事も有ります。
また、他の草花と違い同じ種類であっても花の咲くタイミングは異なります。
花を咲かせた後、子株が出来る事が有り、株が増えていきます。
子株は親株から切り離して育てる事も出来ますが、そのまま群生(クランプ)として育てると迫力が出ます。
切り離す場合は、小型種の場合親株の3分の2程のサイズになってから切り離す方が上手く育ちます。
刃物などは使わず、手でそっともぎ取る様に切り離しましょう。
初心者にオススメエアプランツ(チランジア)まとめ!はこちら ↓↓↓
葉から空気中の水分や、養分を吸収し用土を必要としない点から、インテリアグリーンとしても最適です。
手は掛からない植物と言いながらも、少し手を加えることで、活き活きと育ちゆっくりでは有りますが、しっかりと変化を見る事が出来るので、園芸としても十分に楽しめます。
私もインテリアグリーンとしてだけではなく、日々の成長や変化を楽しむ事で癒されています。笑
種類
エアプランツは空気中の水分を葉から吸収する『エアータイプ』と根本に水分を貯水する『タンクタイプ』のふたつのタイプに分けられます。
百均や雑貨屋さん等で 売られている物の大半が、エアータイプの物になります。
今回は、エアータイプの物を中心に紹介したいと思います。
エアータイプのエアプランツは葉の色で二種類に分類されます。
葉の表面がトリコームと呼ばれる銀色の細かい毛に覆われた『銀葉種』と葉の表面がツヤツヤと鮮やかな緑色をした『緑葉種』です。
銀葉種
トリコームは、空気中から多くの水分と栄養分を吸収するのに適しています。
その為、銀葉種は緑葉種に比べ乾燥に強く明るい光を好みます。
緑葉種
トリコームが銀葉種より少なく葉はツヤツヤとした鮮やかな緑色をしています。
銀葉種より日陰と水を 好む種類が多いです。
選び方
葉が十分に水を含んでいて、ピンと張っている物を選びましょう。
エアプランツは水分が少なくなると葉が巻いてくるので目安にすると良いでしょう。
また水分の少ない株は、軽くなるので、手にとって重みを確かめることも大切です。
表面は、綺麗な緑色をしていても中身がスカスカで枯れてしまって、軽い物もあります。
百均や雑貨屋さんでは、フラワーショップや園芸店に比べ、水やりや風通し、日照の面できちんと管理されていない事が多いです。
私も以前、雑貨屋さんでどうしても欲しい種類が現品の一株しかなく、少し状態が悪いのは分かっていたのですが、そのまま購入し、枯れていた事が有りました。
その為、百均や雑貨屋さんで 購入される場合は、入荷後間もない元気な株を選びましょう。
購入後はたっぷりと水を与えて下さい。
育て方
エアプランツは南アメリカから南米の暖かい地域を原産とする植物の為、暑さには強いですが、寒さには弱いです。
年間を通じて10度以上の場所で育てるのが理想です。
病気はほとんど有りませんが、屋外で育てる場合カイガラムシやハダニが発生する事があるので、手で取りきれない場合は、駆除剤を使いましょう。
屋外で育てる場合は、バッタにも気を付けましょう。
私は、葉の硬いコットンキャンディをバッタにやられました。笑
エアプランツを育てる上で最も大切なポイントは、光・水・風の3つです。
この3つのポイントさえしっかりと押さえておけば、活き活きと元気で綺麗な花を咲かせ、美しい緑色を維持出来、株を増やすことも可能です。
コルクへの着生にチャレンジしてみたい方はこちら↓
光
エアプランツは、室内等の比較的暗い場所でも育てられますが、室内で管理する場合はカーテン越し等のやわらかな光が当たる場所がおすすめです。
私が育てている、環境下でも光が弱い場所の物よりある程度明るい場所の物の方が、葉が活き活きと伸びています。
屋外で育てる場合は、直射日光に気をつけ軒下等の明るい場所を選びましょう。
特に夏の強い日差しや直射日光に当たると、葉が傷んだり葉焼けしたりするので注意が必要です。
水
他の植物に比べると、乾きに強いと言うだけで、実は水が大好きです。
ただ、葉から水を吸収する為、根からの吸収には期待できず、根は草木への着生がメインとなる為、やりすぎは厳禁です。
エアプランツを育てるにあたり、1番のポイントはこの水やりにあると言っても過言では、有りません。
夜間に気候が開きそこから水分を取り込む為、夕方から夜にかけての水やりが効果的です。
春から秋にかけての成長期は、水を欲しがりますので、週2、3回のペースであげてください。
種類によっては毎日水やりをしても問題ない物も有ります。
水やりは霧吹きで、エアプランツ全体に満遍なく吹きかける様に行い余分な水分は逆さにして落としましょう。
数が増えてきて、手間に感じた場合は、全体をバケツなどに張った水に潜らせるのも良いでしょう、こちらも余分な水分はしっかり落としましょう。
私は、この方法で水やりをしています。笑
直接、強い水流をかける行為はコリコームを痛める原因にもなる為、避けましょう。
液肥は1〜2ヶ月に一度、春から秋の成長期に規定量の5〜10倍に薄めた物を霧吹きで与えます。
液肥を与えた次の水やりは、葉の表面に着いた液肥をしっかりと洗い流しましょう。
肥料焼けの原因になる事が有ります。
葉の乾燥がひどい場合は、バケツに張った水にエアプランツ全体をつけて水分を十分に吸収させる『ソーキング』が効果的です。
ソーキングは4〜6時間を目安に行いましょう。
エアプランツは呼吸もしていますので、長時間のソーキングには注意しましょう。
冬場は、夜間に冷え込む事がある為、午前中に水やりを行うのが理想的です。
また、冬場は成長速度も落ちる為、葉の乾燥具合を確認しながら週1回程度の割合で水やりを行います。
風
風に関しては、適度な風通しと言う意味合いです。
エアプランツは、『水分で葉を湿らせる』→『風による乾燥 』を繰り返して成長ていきます。
室内であれば、窓際に置き換気の際に、風に当てるのが、良いでしょう。
ベランダや庭等の屋外であれば、日光と同時に風通しも意識してみましょう。
飾り方
エアプランツは用土が必要ない事から、非常に優れた、インテリアグリーンの一つだと言えます。
コルク材やヘゴ・流木への着生だけでなく、素焼き鉢や可愛い植木鉢に水苔で植えてみるのもいいでしょう。
また、洋風の飾り皿や陶器の皿の上に並べるだけでも十分絵になります。
キッチンやリビング、ちょっとした空間を華やかに飾ってくれます。
苔玉にして吊るしたり、和風の陶器皿等で飾ると、和室にもマッチします。
プランツハンガーやワイヤーで玄関やリビングに吊るしておくだけで、お客様の目を引きナチュラル感もアップするのではないでしょうか?
まとめ
エアプランツは空気中の水分を吸収し、他の植物に比べると乾燥に強いが、決して放ったらかしで良い訳ではない!
エアプランツを選ぶ場合は、水分を十分に含んだ元気な株を選ぶ!
気温と直射日光に気をつけ、光・水・風を意識しながら育てる!
コルク材やヘゴ・流木への着生だけでなく、色々な皿や器に並べたり、吊るしたりしながら、飾る!