エアプランツ(チランジア)の株分けと鉢植え方法
エアプランツを育てていると綺麗な花を咲かせ、その後可愛い子株が顔を出します。
イオナンタの様に横向きに小株が付く種類は良いのですが、カピタータやハリシーの様にロゼット状に葉を広げる株の場合、親株の葉と子株の葉が重なったり、ぶつかり合って折れ曲がったりした経験がある方も多いと思います。
また、株を増やしたいという方もいらしゃると思います。
私も今回株分けした株は、親株の葉と子株の葉がかなり重なり合っていました。笑
今回は、『株分けしたいけれど、どの様に行ったら良いか分からない。』『子株は出て来たけれどいつ株分けしたら良いか分からない。』という方に株分けの方法を、また鉢植えしてみたいという方に鉢植えの方法を紹介したいと思います。
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目次
株分けをした方が良い理由と株分け時期
株分けをした方が良いかどうかに関しては、はっきり言うと個人の自由です。笑
どんな種類であれ群生(クランプ)で育てるのが好きな方もいらっしゃると思います。
(実は私も群生の迫力が大好きです。自然界ではそちらが普通ですもんね?笑)
では、何故今回は株分けをしたか?と言うと。
株分けをした方が良い理由
今回、株分けしたカピタータの様にロゼット状に葉を広げる物は親株と子株の葉が重なり合ってその部分に水が溜まってしまたり、重なり合った下の葉の光合成の妨げになってしまう可能性があるからです。
また、カピタータの様に硬い葉の場合、親株の葉と子株の葉がぶつかり合って思わぬ方向に折れ曲がったりします。
その為、今回の株は株分けをする事にしました。
株分け時期
一般的な小型種の場合、子株の大きさが親株の3分の2程度のサイズに成長してから株分けするのが良いでしょう。
あまり小さな状態で株分けしてしまうと成長が遅くなったり、最悪枯れてしまう場合もあります。
株分け方法
今回は株分けをシンプルに3つの工程に分けてみました。
①鉢や着生材から株を取り外す
エアプランツを鉢や着生材から取り外す。
取り外す際は葉やトリコームを出来るだけ傷つけない様に注意して取り外しましょう。
親株はそのままの状態で保ちたい場合はこの工程は飛ばして下さい。
私は今回、鉢植えで育てていたカピタータピーチを株分けしました。
根が素焼き鉢の外に伸びて着生していたので強引に引き剥がしました。笑
②根元の水苔を取り除く
根元の水苔を取り除きましょう。
あまり強引に引き剥がすと株を痛める場合があるので慎重に取り除きましょう。
コルク等に直に着生されていた場合はこの工程は飛ばして下さい。
③親株と子株を取り分け株分けを行う
ここからが、本番です。
親株の葉がどこまでで、子株の葉がどこからかを見極めましょう。
親株の株元から出ている葉までが親株の葉です。
親株の葉を株元で抑え、もう片方の手で子株の株元をそっと摘みねじる様に親株から取り外しましょう。
刃物等は使わず手で摘み取って下さい、どちらの株も痛めずに取り外す事が出来ます。
エアプランツを鉢植え管理する上のメリットとデメリット
今回、株分けした親株は再び素焼き鉢で管理しようと思うので、私がこれまでエアプランツを鉢植え管理してきた上で感じたメリットとデメリットを紹介します。
鉢植え管理でのメリット
鉢を持って管理する事ができ、直接エアプランツに触れなくて良いので葉やトリコームを傷つけにくい。
本来、自然界で成長していく向きに植え付ける事が出来るのでロゼット状の葉等は綺麗に均等に広がり、上に伸びる様な種類も真っ直ぐに伸び育成も早く感じられる。
植え付ける鉢を選べるので、可愛くオシャレに飾る事が出来る。
鉢植え管理でのデメリット
霧吹きでの水やり時、鉢を回転させながらでないと全面に吹きかけられない為、吹き漏れる事がある。
しっかりと植え付けないとソーキング時に全てが抜けて浮いてしまう事がある。笑
(ソーキングのコツはゆっくりと少しずつ水に沈めていく事です、勢い良くドボンすると私のようにエアプランツが抜けて浮いてきます。笑)
鉢植え方法
鉢植えに関してもシンプルに3つの工程に分けてみました。
鉢は水はけの良い物にしましょう。
ソーキングで鉢を水から取り出す際、綺麗に水が抜けます。
また、鉢の3分の2程に鉢底石を入れ水の通りを良くし上部3分の1の水苔で押さえる様にしましょう。
①古い根を取り除く
エアプランツの植え付けの邪魔になる根は除去しましょう。
今回、私は古い根を鉢底石に巻き付けエアプランツを固定したので、不要な部分のみをハサミで除去しました。
②鉢底や鉢底石にエアプランツを固定する
古い根や細いワイヤーなどで鉢底ネットや鉢底石にエアプランツを固定しましょう。
根がまだ生えていないエアプランツは、軽く葉にワイヤーやミシン糸などをかけ鉢底ネットに固定しましょう。
固定した後は、エアプランツが真っ直ぐになる様に手で持ったまま鉢の3分の2程度の鉢底石を入れていきましょう。
③表面に水苔を詰める
最後にエアプランツが水苔に埋まらない様に、周りに水苔をしっかりと詰めていきましょう。
あまりエアプランツが水苔に埋まってしまうと蒸れてそこから腐ってしまう恐れがあるので注意しましょう。
ギュッと詰め込んでしまう方がエアプランツをしっかりと固定出来ます。
まとめ
今回はエアプランツの株分けと鉢植え方法を紹介しました。
株分けは、無理にする必要はないが親株の葉と子株の葉があまりに干渉する場合はした方が良い。
株分けをする場合は、親株の葉と子株の葉の境目をしっかりと見極め刃物等は使わずねじる様にもぎ取る。
鉢植えをする際は水はけの良い物を選び、水がたまらない様にする。
エアプランツをしっかりと鉢底石や鉢底ネットに固定し簡単に抜けない様にする。
水苔でしっかりと表面を固めエアプランツを固定する。
以上がエアプランツの株分けと鉢植え方法になります。
なお、上記は一例であり参考としてもらい株分け・鉢植えに関しては自己責任で行って頂けたらと思います。