ビカクシダ(コウモリラン)株分け方法とコルク着生
最近よく、園芸店やホームセンターなどでビカクシダを見かけます。
板付けやコルク付けになっている物もありますが、小さな株の場合鉢植えになっている物が多いです。
私も良く鉢植えの物を買っていましたが、そのまま育てているとどんどん成長し脇から子株が出てきてどの様に株分けするか迷った事がありました。
大きな鉢に植え替えた方が良いのか、はたまた株分けをしたほうが良いのか、またどこでどの様に株分けしたら良いのか?
鉢植えのビカクシダを購入してお悩みの方も多いと思います。
今回は私が普段行っている株分け方法と株分け後のコルク着生方法をご紹介したいと思います。
ビカクシダ株分け方法
鉢植えの場合そのまま育てていると、どうしても根詰まりを起こしたり、子株が出来葉に十分光が届かなくなったりと問題が生じます。
私は今回子株が出来、鉢が小さくなって来たビフルカツムでの株分けを行いたいと思います。
子株の確認
親株の他に生長点のある株が出てきたら、それが子株です。
子株の数を数えいくつに株分けを行うか決めましょう。
子株の場所によっては生長点の位置が近すぎたり、カットする際他の生長点を傷つける可能性がある物も有ります。
鉢から取り出す
株を鉢から取り出し用土を取り除きましょう。
鉢植えで売られている物は大半が成長を早めるため用土に植えられています。
根元を充分に洗い、用土を落としましょう。
ボラ土や軽石などが根に入っている場合もあるので取り除きましょう。
実生苗の場合根元に水苔がある場合が有ります、この場合も出来るだけ取り除きましょう、
取り除く際若干根がちぎれますが多少は問題ありません。
この時、根元にある古く枯れた葉なども取り除きましょう。
株のカット
カッターや刃物を使って生長点を傷つけない様に株を切り離しましょう。
生長点の近い物の場合、どちらにも根が残るように注意しましょう。
コルク着生方法
今回は親株をコルク着生しようと思うので、板付やコルク着生を行いたいが方法がわからないと言う方は参考にして下さい。
用意する物
ビカクシダ
コルク材(または板)
アルミ線
ミシン糸(麻紐や木綿糸でも可)
吊り下げ部分の針金
コルクに穴を開けるためのキリやドリル
株向きと着生位置の確認
コルクのどの部分にビカクシダを着生させるかを考えましょう。
ビカクシダの上下は生長点がある方を上にする。
ビカクシダは上に上に成長するのでコルクの少し下に配置する。
着生位置が決定したら固定するためのアルミ線を通す穴を開ける。
着生場所に水苔を巻く
着生させたい場所に水苔を敷きミシン糸で巻いていきましょう。
水苔は根の成長も考え少し広めに敷く様にしましょう。
ビカクシダを固定する
水苔の上にビカクシダを置き、向きが決定したらアルミ線でビカクシダを固定しましょう。
後で水苔を巻くので、私は根元の一か所をビカクシダが逆さにしても落ちない程度にアルミ線で固定しています。
ビカクシダの周りに水苔を巻く
根元を全て覆い尽くすように周りに水苔を巻いていきましょう。
この時、生長点が水苔に隠れてしまわない様に注意しましょう。
貯水葉が展開している場合は貯水葉に水苔を詰めるように水苔を巻きましょう。
吊るし部分を取り付ける
最後に吊るし部分の針金を取り付けて完成です。
針金は巻き終わり部分で手を傷つけない様にペンチなどで加工しておきましょう。
まとめ
今回はビカクシダの株分けとコルク着生の方法を紹介しました。
株分けの際の注意点は、鉢から取り出した時しっかりと用土を取り除く事とカットの際は成長点に充分注意する事です。
またコルク着生時の注意点はビカクシダの上下をしっかりと見極める事と、着生の位置・向きをきちんと確認する事です。
以上が今回のまとめとなりますが、私が行っている方法はほんの一例です。
皆さんが株分け・コルク着生を行うための参考になればと思います。
ちなみに残りの二つの株ですが、一つは苔玉に、もう一つは株が小さかった為再度鉢植えで養生する事にしました。
鉢植えについては、またの機会に紹介したいと思います。